【ジアミンの危険性】美容師が白髪染めのリスクを種類別に解説

この記事でわかること
  • ジアミンアレルギーは一度発症すると治ることは難しい
  • 白髪染め4種類を美容師が解説
  • それぞれのメリット・デメリットを伝えます
  • ジアミンアレルギーの僕がお伝えします

どうしても年齢を重ねてくると気になってくる白髪問題。

3〜4週間に一度染める人も多いと思います。

しかし、、、白髪染めのリスクを知っていますか??

というよりもジアミンアレルギーのリスクになります。

ジアミンはカラー剤の染料として使われている成分でアレルギーを起こす可能性のある物質

花粉症と同じで個人差がありますが、許容範囲を超えた時にアレルギーとして発症します。

ほとんどの人が発症することはないのですが、稀に発症するジアミンアレルギー。なってしまうと一般的な白髪染めをすることができなくなっていまします。

美容師をしていて何人かお客様にいましたが、本当に大変そうでしたし、何よりこの記事を書いている僕自身がジアミンアレルギーです。

きっと発症してしまい困っている人もいるかもしれませんので、

  • アレルギーが起こった時にできる白髪染め
  • ジアミン量が少なくてアレルギーリスクの少ない白髪染め

なども含めた上で4種類の白髪染めを紹介させていただきます。

悩んでいる人の力になれば嬉しいと思い、まとめましたのでぜひ参考にしてください。

目次

ジアミンアレルギーの危険性

カラーの染料に使われているジアミンですが、実はアレルギーの可能性があります。

そして、1度アレルギーを発症すると2度とカラーができなくなります。

ジアミンアレルギーは重い症状が出ることもあるので、あまりに重症な場合はアナフィラキシーショック(全身蕁麻疹、呼吸困難など)を引き起こす事もあります。

先ほども軽く話しましたが、アレルギーを起こすかどうかはその人の許容範囲次第なので「何回カラーしても大丈夫」というのがわかりません。

ほとんどの人が発症することはないのですが、1度発症してしまうと2度とカラーができない

これこそがジアミンアレルギーの危険性になります。

カラーをするということはジアミンアレルギーのリスクをいつも抱えているということをしっかり理解しなければいけません。

急に脅してしまって本当にすみません!でもしっかり理解していただくことも大切になってはきますのでお許しください

ジアミンのリスクを知ってもらったと思うので具体的にどんなカラーの種類があるかを説明していこうと思います。

【補足】
ジアミンを禁止している国もあります。
「ジアミン=悪」ではないですが、いろんな見解があることを知ってほしいです。

【ヘアカラー】による白髪染め

1番馴染みのある白髪染めになると思います。

グレイカラーとも呼ばれ、ほとんどの人がヘアカラーで白髪染めをしているはずです。

【ヘアカラーのメリット】明るくすることのできる白髪染め

  • 明るくすることができる
  • 均一に染めることができる
  • 色持ちがいい

ヘアカラーの最大の特徴は明るくすることができること。

アルカリを使うことで明るく(リフトアップ)することができるので明るい白髪染めをしたい人はヘアカラーという選択肢しかありません。

また白髪も黒髪も同じ明度にすることができるのでムラになりにくく、均一に染まります。

色持ちも良く、一度染めたところは白髪に戻ることはほとんどありません。

白髪を綺麗に染めながら、明るくすることのメリットはヘアカラーならではです

【補足】
明るくすればするほど染料の濃さは薄くなってしまうので白髪をしっかり染めたい場合は8トーンくらいが限界かもしれません。

【ヘアカラーのデメリット】ダメージとリスクがある

  • 頭皮と髪のダメージがある
  • ジアミン、アルカリでアレルギーを起こすリスクがある

今回紹介する4つの中で1番ジアミン量が多いこと。

また明るくするためのアルカリを使用しているので頭皮と髪にダメージがあります。

唯一明るくすることのできるカラー剤ではありますが、唯一ダメージを与えてしまう白髪染めでもあります。

ヘアカラーはメリット、デメリットがはっきりしています

【補足】
リスクがあるといっても、ほとんどの人がヘアカラーによる白髪染めをしています。
理由は暗い仕上がりより明るい仕上がりが好きな人が多いから。
明るくすることのできるメリットは変え難いですからね。

ヘアカラーがおすすめの人

明るい仕上がりで均一に染めたい人

ヘアカラーは唯一明るくできる白髪染めになります。

明るい仕上がりにしたい人はヘアカラーという選択肢しかありません。

ジアミンで反応が出ていない人・ジアミンのリスクをあまり気にしないなら基本的にはヘアカラーの白髪染めをすれば第一候補にしていいと思います

【オーガニックカラー】による白髪染め

オーガニックカラーとは?

  • ハーブカラー
  • 漢方カラー

など、天然由来原料をベースにした染料で髪を染めること

オーガニックカラーはいろいろな種類がありますので使っている商品によって個性が変わります。

今回は働いている店で使っている漢方カラーについて紹介しますね!

【オーガニックカラーのメリット】ジアミン量が少ないながらしっかり染まる

  • ジアミンがヘアカラーの10分の1
  • 色持ちがいい
  • ダメージがない
  • 均一に染まる(地毛の色)

アルカリが入っていないので明るくすることはできませんが、白髪はしっかり染まります

ただアルカリが入っていないのでダメージがないのもポイントになります。

何より1番の特徴が白髪がしっかり染まるのにジアミンがヘアカラーにより白髪染めの10分の1の量しか入っていないことになります。

回数を重ねることでジアミンアレルギーのリスクが高まるので、ジアミンが少ないのは本当にありがたい♪

単純計算ですが、漢方カラーを10回してやっとヘアカラー1回分のジアミン量しかないです

【オーガニックカラーのデメリット】カラーチェンジが難しい

  • 明るくすることができない
  • カラーチェンジが難しい
  • ジアミンが0ではない

ジアミンが少ないとはいえ、0ではないのですでにアレルギー反応が出ている人。

またアレルギーが出るのが怖い人にはおすすめしにくいのがデメリットになります。

オーガニックカラーがおすすめの人は?

明るくする予定がなく暗いままでいいという人

白髪はしっかり染めたいけど明るくする予定がない人はオーガニックカラーが最高におすすめです。

仕上がりが暗い色しかないのがデメリットではありますが、個人的には1番おすすめの白髪染めではあります。

ムラなく綺麗に染まり、色持ちがいいメリットがデメリット以上に嬉しいと思っています。

ただ、1度でもオーガニックカラーで染めると明るくすることが難しくなりますので、もしオーガニックカラーをする場合は美容師としっかり相談してください。

【注意点】
オーガニックカラーだけど明るくできる。
という美容院をたまに見かけますが、僕の見解で言いますとオーガニックカラーではありません。
ヘアカラー剤でオーガニックを謳っている商品ということでオーガニックカラーと言っているだけでジアミン、アルカリが当たり前のように入っている可能性があります。
もしオーガニックカラーを探している場合は前もって美容院に確認するなどして使っているカラー剤を聞いてもいいと思います。

オーガニックカラーの仕上がり紹介

Before

After

【ヘアマニキュア】による白髪染め

ヘアマニキュアを使って白髪を染めることも可能です♪

正確には、白髪に色をつけることにより白髪を黒にコーティングする方法になります。

【マニキュアのメリット】ジアミンアレルギーでも対応ができる

  • アレルギーのリスクがない
  • ダメージがほぼない
  • ハリコシが出る

1番のメリットはアレルギーの心配がないところではあります。

ジアミンなどの染料を使わないので、アレルギー反応が出ている人でも使うことができます。

またマニキュアは髪の表面をコーティングするので毛髪内部にダメージはしないこと、コーティングすることで毛がしっかりするのでハリコシが出ます。

年齢を重ねることにより、ペタッとしてしまうのが気になる人もいるとは思いますのでハリコシを出したい人もマニキュアは有効になります。

ペタッと問題は女性を悩ませますからね

【マニキュアのデメリット】色持ちが悪い

  • 明るくすることができない
  • 肌につくと染まってしまうので、根元が少しだけ染まらない
  • 色持ちが悪いのでカラーの頻度が上がる

最大のデメリットは色持ちの悪さになります。

表面に色をつけているだけなのでシャンプーをするたびに色が落ちていきます。

3〜4週間くらいで色が落ちてくるのがほとんどなのでカラーの頻度はどうしても上がってしまいます。

マニキュアがおすすめの人は?

ジアミンアレルギーの人

ジアミンが入っていないのでジアミンアレルギーの人はマニキュアを使って白髪を染めることができます。

ただ、色持ちも悪いし根元が染まらないのでもしアレルギーではない場合はオーガニックカラーをおすすめしています。

色持ちが悪いので基本的には候補にしなくていいと思います

【ヘナカラー】による白髪染め

最初にお伝えしたいことは。

ヘナは悪くありません!!

どうしてもいいイメージがないので最初にお伝えしました。

ただ、かなり珍しいカラー剤ではあるのでしっかり解説していきます。

そして大切なことなので先にお伝えすると、一度のカラーではしっかり染まりません。

原理は違いますが、イメージはカラートリートメントに近いです。

回数を重ねることで色が定着していきますので、一度でしっかり染めたい人には向いていません。

天然100%のヘナ以外はおすすめしません

天然成分100%のヘナとジアミン入りのヘナがある

ヘナをする場合は天然成分100%のヘナを使ってほしいです。

というか天然成分100%のヘナ以外は選択肢に入れないでください。

理由はヘナの良さがなくなるからです

ジアミン入りの場合はアレルギーの心配があります

ヘナに行き着いたということはジアミンのリスクを考えているはずです。

ヘナってことは安心ね♪

ヘナなのにジアミン入っているかもですよ

【ヘナ=天然成分100%ではない】

もしヘナカラーする場合は一度美容院に確認することが大切になります!

【ヘナカラーのメリット】頭皮環境も良くなる

  • ダメージがない
  • 頭皮環境にいい
  • アレルギーのリスクがない
  • ハリコシツヤがでる

ダメージ、アレルギーの心配がないので安心して染めることができるのがいいところではありますが他にもいいところがあります。

まず、頭皮環境にいいです。ヘナのもつハーブの天然成分が頭皮の状態を整えます。

また毛がしっかりするのでハリコシツヤがでます。

ヘナはタンパク質と結合する性質を持っているのでヘナが付着することにより髪がしっかりします。

ヘナはメリットもたくさんありますが、デメリットもある選択肢なのでデメリットも確認ください。

【ヘナカラーのデメリット】使用感は良くない

  • きしみ、硬さがでる
  • 染まりが悪い
  • 独特の色味、香りがある

ヘナはタンパク質と結合する性質がある。と説明しましたが、ハリコシが出ることが「きしみ」「硬さ」と感じる人もいます。

また最大のデメリットは染まりの悪さ。

回数を重ねていくことで染まっていくので白髪を染めるのには時間がかかります。

そして女性は気になるところですが、独特の香りと色味。

純正のヘナはオレンジ色になります。

ヘナのみで染めていると思いきや、ヘナだけだとオレンジになるので、そこにインディゴ(藍色)を加えることで黒に近づけています。

ですが、元々がオレンジ色なのでどうしても赤みが強くなってしまうんです。

赤みが苦手な人は気になるかもしれません

また香りに関しては、土っぽい香りがします。

しかも一日では取れないので何日かシャンプーをして取っていく必要があります。

女性は香りも気になる人も多いとは思いますのでデメリットになると思います。

ヘナカラーがおすすめの人は?

天然のものを使いたくて、ハリコシを出したい人

メリット、デメリットがはっきりしているので担当の美容師にしっかり確認することがおすすめではあります。

【結論】白髪染めにはいろいろな選択肢がある

ジアミンのリスク

ジアミンはカラー剤の染料として使われている成分でアレルギーを起こす可能性のある物質

今回はジアミンのリスクと白髪染めの種類を美容師が解説させていただきました。

大切なことになりますが、1度アレルギーを発症すると2度とカラーができなくなります。

人によって許容値が違うからこそジアミンに対してどのくらい向き合うかが大切になります。

美容師目線でなるべくわかりやすく解説しましたのでぜひ参考にしていただければと思います。

他の選択肢

【補足】
他にも白髪染めの選択肢はあります。
もっと勉強して他の選択肢もお伝えできるようにしますのでお待ちください。

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